今回のレビューはこれ。
「アイシー」と読みます。スイッチでDL可能な中華の横スクロールアクションゲームです。
今作ではゲーム内の実績を全部解除しました。実質的に全クリと言っていいでしょう。
プレイ時間は記録されてないので不明。10時間くらい?一応実績の画像を貼っておきます。
以下、レビュー。
良かった所
カッコいい美少女の横スクロールアクション
横スクロールアクションとしての完成度は高いと思います。ゲームそのものより、特筆すべきなのはモーションですね。
タイトルにもなってるICEY(アイシー)と言う美少女アンドロイドが主人公なのですが、彼女のアクションが中々にスタイリッシュでカッコ良いです。モーションの完成度はどれも高く単に動かしてるだけでも楽しくて、ついつい何もない場所でも動かしてしまいます。
具体的には『ニーア オートマタ』の2Bみたいなのをイメージすると良いと思います。ああいうキャラのアクションが好きな人は本作も十分楽しめるかと。
文章とスクショでは魅力が伝わりにくいので、拾い物のgifを貼っておきます。
で、アクションとしてはどうかと言いいますと1000円で買えるにしては結構面白いです。全体的にボリュームは少なめですが操作性は良好かつシンプルで、テンポがとても良いので誰であっても気持ちよくプレイ出来ます。
難易度は中難易度くらいですかね。アクション初心者には油断ならないという感じです。
注意すべきなのは拘束技を使って来る敵キャラが割と多くて、俺ツエーな感覚で無双プレイをしてると痛い目を見る所です。レーザー攻撃なんかも多段ヒットするので、雑魚相手でも案外慎重に戦わないとかなりの頻度でやられてしまうのではないかと。特に複数に囲まれてる時は注意です。
全体的にはシンプルなゲーム性なので、とにかく習うより慣れろで手探りのプレイが個人的には良いと思いました。何もない場所で適当に動かしまくるのも案外練習になります。
モーションとキャラデザに惹かれ、それだけがモチベーションとなっても相応に楽しませてくれるくらいには十分な面白さがあります。ハードモードも用意されてるので、歯応えあるバトルを求めてる人はそちらを遊んでもいいでしょう。
メタ発言満載のナビゲーター
そして、本作の真骨頂はこれです。
ICEYというゲームは声付きのナビゲーターが、事あるごとに語り部の口調でゲーム進行におけるアドバイスをくれます。勿論その言いつけ通りに忠実にゲームを進めるのも悪くはないでしょう。
そして、そんな親切なナビゲートを意図的に無視して進行するとどうなるのか。
こうなります。
短いプレイ時間ながらありとあらゆるシチュエーションで発生可能なこのメタメタ過ぎるナビゲーターのキレ芸は、いずれも本作を購入したのであれば必見必聴。普段は努めて冷静な態度でいるだけに、怒った時の感情剥き出しな感じがより笑いを誘います。
CVは『進撃の巨人』のコニー・スプリンガーや『鬼滅の刃』の我妻善逸、スイッチのゲームであれば『ゼノブレイド2』のレックスなどで知られる下野紘氏。お調子者な男性キャラを演じることが多い下野氏による本気の発狂演技とメタ演出の数々は、正に本作を公式が病気と全てのプレイヤーに感じさせること間違い無しなクオリティです。
書き切ればキリがない程斜め上なネタだらけなので、これらは是非プレイしてから楽しんで頂きたいですね。
本作には独自の実績システムがありますが、実績はこのナビゲーターの発狂を見まくることで解除されて行きます。
全ての実績を解除することで解放される実績もあり、これは本作の実質的なトゥルーエンドなので頑張ってやり込んでみることを推奨します。そこまで難易度も高くはありません。
気になった所
回復アイテムが無い
一応敵を倒すことでリカバリーするシステムが搭載(強化可能)されてますが、それでも少々回復手段としては心もとないです。
程よく緊張感を保つには良いのですが、もう少し回復周りは親切でもよかったんじゃないかな?と思いました。アクション下手なら難易度ノーマルで詰みそうな所もあったりしましたし。
まとめ
本作はスタイリッシュアクションに見せかけたバカゲーです。純粋にアクションを楽しみたいならノイズって人もいるかもしれませんが、手頃に一風変わったゲームをやりたいって需要にはこの上なく応えてくれる一作だと思います。
とは言えアクションとしてもそれなり以上に遊べるので、その手の需要として買うのも悪くないです。
ですが、やはり最も本作(日本語版)を楽しめるのは下野紘氏のファンだと思います。下野氏のファンであれば是非本作は遊んでみて欲しいですね。