『魔女の家(2020)』レビュー

魔女の家(2020)

今回のレビューはこちら。

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"ふみー"氏による伝説的フリーホラーゲーム『魔女の家』のスマホ版リメイク。iPhoneAndroid持ちであれば無料でDL可能。

まさかのCSではないスマホですが、基本的に気になったゲームであれば当ブログはスマホゲーだろうと扱う方針です。

 

この度、ノーマル、トゥルー、ノーセーブ3種のエンディングを全て見て死の記憶を全て回収しました。

プレイ時間は多分合計6時間も無いです。初見さんが一周やるだけでも2〜3時間と少しその程度だと思います。

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以下、レビュー。

一部過激なスクショがあるのでご注意ください。

良かった所

綺麗に作り直されたグラフィック

このゲーム、自分は原作のフリゲー版を何年か前に一度プレイしました。

確か『RPGツクール』ですかね。あれで製作した作品なので、キャラ絵もフィールド上のキャラクターも全部ドット仕立てでした。 

 

リメイクに伴い、今作では全てのグラフィックが原作を下敷きにしてアニメ風に一から描き直されています。

この手のフリーホラゲーってほぼ例外なくドット絵だからこその独特の不気味さを孕んでる物なのですが、今作は原作の不気味さや雰囲気はそのままにキャラクターも可愛く綺麗にリメイク出来てると思います。

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魔女の家と言えば、あの手この手の理不尽な初見殺しトラップによる主人公"ヴィオラ"の豪快な死に芸も非常に有名です。

こちらもやはり妥協なく描き直されています。原作は二頭身だったけど今作は三頭身寄りだしグロも変わらず容赦無いので、絵的にも印象深く残りやすいかもしれません。

 

また、そんなヴィオラの作中での死に模様が"死の記憶"として死ぬ度にギャラリーに記録されて行きます。種類は全34種類。

ナイフ刺されたり、首がもげたり、潰されて圧死したり、溺死したり。やり込みたい方は積極的にヴィオラを殺しまくりましょう。

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ユーザーライクなシステムの導入

道中で頻繁にすれ違う黒猫に話しかけると、その都度セーブが出来ます。

この黒猫を全部スルーして最初から最後まで駆け抜ける(つまりノーセーブクリア)と特殊EDとなるんですが、これが原作だと中々鬼畜なやり込みだったと記憶しています。何せ、クリア出来なければ当然最初からやり直しですからね。

 

ですが、本作では"リスタート“と言うシステムでその辺を達成するのが滅茶苦茶緩くなってると感じました。

例えば死にポイントで死ぬとそこにエンカウントするすぐ直前からリスタートとなり、セーブした判定にならないまま再開出来ます。これにより劇的にノーセーブクリアの難易度が下がってます。

原作の一発勝負がどうしても無理と言う方は、お手頃ノーセーブエンドの為にDLしてもいいのではないでしょうか。

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まあ、怪しい日本語の中華ゲー広告強制視聴というハンデはありますが…。

謎解きに詰まったり敵の対処が分からなくて先に進めない場合は、これまた広告必視ですが細かくヒントを貰えたりします。

 

それから、四倍速モードってのも備わってます。ヴィオラの歩行速度と敵の移動速度が四倍速のモードです。

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別に高難易度って訳では無いです。一度クリアすれば意外と行けます。

フリーホラゲーって、これに限らず道中の仕掛けや謎解きのタネが分かってれば大体1時間未満でクリア出来ますから。未回収の死の記憶回収や、ノーセーブクリアを手っ取り早く済ませるにはかなり有難いモードでした。

衝撃的なストーリー

魔女の家と言えばこれです。原作版から据え置きではありますが、誰がレビューするにせよ魔女の家の評価点でこれを入れないのはまずあり得ないかと思います。

 

エンディングはノーマル、トゥルー、ノーセーブの三つ。

トゥルーの補完的な内容のノーセーブはともかく、ノーマルで満足せずトゥルーまでは必ず見ましょう。そうしないと物語の全貌が全く理解出来ません。

幸いにも分岐直前で最終セーブが出来る親切仕様なので、苦ではない筈です。

 

類似の作品を述べるならフランク・ダラボン監督の映画『ミスト』でしょうか。内容の類似とかそう言う意味ではなく精神的な意味で。

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トゥルーまで見た上でのあの度肝を抜かれる大どんでん返しのインパクトと、暫く動けなくなる程の後味の悪さは間違いなくあの映画に匹敵すると思います。今やり直しても本当に強烈でした。

 

こればっかりはネタバレは一切出来ないので、実際にプレイしてから味わって欲しいです。怖いもの見たさであれば魔女の家のシナリオは絶対に裏切らないと保証出来ます。

今作で最もホラーなのは道中の初見殺しやグロではなく、トラウマ必至のこの超胸糞ストーリーです。

気になった所

操作性はかなり難がある

これ今作に限らず、この手の見下ろしフィールド移動型スマホタイトルに共通する問題な気がしました。

移動は画面フリックとタッチなので、表示画面と操作盤が一致してるととにかく画面が見にくいのです。

 

フリック操作なので直感的に動かせるかと言われると、意外とそれもし辛い。結構暴発が多いです。

本作はいきなり出て来た敵から逃げるとかそうシチュがかなり多いので、操作が思うように行かずストレスが溜まるってことが良くありました。

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慣れれば何とかなりはしますけどね。

ただやっぱ、こう言うゲームとスマホ操作の本質的な相性の悪さはどうしても感じてしまう所です。

まとめ

操作性の悪さは気になる所ですが、それを抜きにすれば原作を忠実にリメイクし誰でも楽に完全クリア可能に配慮された良リメイクでした。

10年くらい前に流行っていたフリーのホラゲーとしては『Ib』『青鬼』『ゆめにっき』と並んで金字塔的作品として知られる名作なので、知らないという方は手頃にプレイ出来る今作を手に取っては如何でしょうか。

 

また、スクショ見れば分かりますがゲーム中は頻繁に広告が上下に表示されます。

これは490円のゲーム内課金で消せるので、どうしても気になるって方はちゃんとお金を払いましょう。