『バイオハザード RE:4』レビュー

ついに来ました今回はこれ。

日本を代表する世界的人気ホラーゲーム『バイオハザード』シリーズでも、人気・評価共に飛び抜けて高い第4作目『バイオハザード4』のフルリメイク。

 

PS5では『ファイナルファンタジー16』と並んで今年最大の注目作の一つでしょうかね。

まだPS5買ってないので今回はPS4で遊びました。あー、早く買わないとPS5…。

 

今回は依頼全部達成して難易度ノーマルで1周クリア。ここまでのプレイ時間は20時間

 

以下、レビュー。グロテスクなスクショがあるので注意。

良かった所

原作からより美しく一新されたグラフィック

原作『バイオハザード4』は当時としてもかなり綺麗なグラフィックあり、ゲームとしての完成度の高さもあってリマスター版は今現在でも良作として通用する作品です。

グラフィックの点も含め、あのバイオ4をわざわざリメイクするのはハードルが高過ぎないかと思ってたのですが、実際に遊ぶとその意義は十分にあったと断言出来ます。

 

基本的にベースは『バイオRE:2』基調のよりシネマティックなフォトリアル。敵キャラ含めキャラグラは刷新されており、原作よりも更に深いリアリティでバイオ4の世界を体験出来ます。

演出も進化しており、ガナードなんかは首が半分もげた状態で襲って来たりするのでより恐怖感が増して良き。

 

ほぼ全ての敵が原作よりグロさや恐ろしさがパワーアップしてるのですが、リヘナラドールやチェンソー男みたいな名エネミーは敢えて全く変えてないのが良いですね。

 

また、名有りのキャラクターに関して特に良かったのはアシュリーだったかなと。近年のポリコレの流れで劣化しないかとか変に邪推してたんですが、寧ろ原作よりかなり可愛くなってました。

吹き替えの日本語ボイスが今をときめく鬼頭明里さんだったりして、カプコンの何がなんでも可愛いキャラにするという拘りが見える所だと思います。

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反面エイダはちょっとイメージ変わりましたね。アジア人味が増したと思います。

今回は今回で普通に美人ですが。

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また勿論のことフィールドのグラフィックもとても素晴らしいのですが、正直PS4版という妥協版なのもあって若干本来の良さが出てないかな?と思う点はありました。建物のディティールに粗さが見えたりとか。

普及台数の問題などもあってPS4版を後から追加した本作ですが、最高の品質で遊ぶならPS5/XBOX Series/PCに限るでしょう。

 

PS4もとうとう旧ハードであると思うと少し寂しいと同時に、技術の進化の止めど無さを感じる所です。

絶妙なゲームデザイン調整

原作がホラーゲー感の薄いガンシュー無双な面はあったのですが、本作でもその点は健在です。ホラーを重視するかTPSのゲーム性を重視するかで意見は変わるでしょうが、概ね良さは失われて無いと言えます。

多分4をベースにRE:2のシステムをある程度踏襲してる感じなので、銃の照準ブレやナイフの耐久値など改変された点もありますが、この要素が原作には無かった緊張感を出せててとても良かったですね。

 

常に弾数を気にしながらのギリギリ感と、原作の無双感の融合が程よい塩梅だと思いました。

特に序盤の防衛戦は歯応えがあって良かったと思います。今振り返ると死にまくりだったのですが…。

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QTEの激減

原作における明確な欠点として知られるのが頻繁なQTEです。

唐突な上にやたら頻度が高く様々なボタンを駆使させられるのでプレイヤーからは嫌われる要素でしたが、リメイクにあたりその数は激減しました。

 

一応あるにはあるのだけど、ほぼ全てが×ボタン連打するだけのストレスフリーな仕様に改変されてたと思います。

原作でQTEが特にキツかったのはクラウザー戦だったと記憶してますが、戦闘の演出もQTEもかなりマイルドになっており戦いやすかったですね。

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原作の名物QTEとしてレーザートラップを華麗に避けるレオンがありますが、プレイ中は一度も遭遇してません。オミットされたんでしょうか。

気になった所

全体的に良くも悪くも堅実な作り

リメイクに何を言ってるんだって感じですが、やはり新鮮味は少々薄めと言いますか。

RE:シリーズ自体、システムは4からの流れを組んでますからね。RE:2みたいにシステムの異なる旧作をリメイクするのと比較するとどうしてもって面があります。

 

シナリオは原作と所々違うのですがそもそも原作のシナリオ自体が単純明快で今作でも印象は大きくは変わらないので、あまりそこ重視で遊んでも仕方ないかなと。クラウザーはより印象的なキャラにはなってましたけど。

一応依頼(サブクエ)もありますが、そんなに数は多くないしストーリー性も無いのでこなすかどうかはお好みだと思います。

 

ただやっぱり原作が今やっても面白いであろうレベルの作品なので、作り直すにあたっては普通のリメイクとは比較にならない相当な覚悟はあっただろうなと。

変にやり過ぎなことはせず堅実に原作を刷新した本作は、ファンも新規も十分納得できる範囲での程よいリメイクかと思います。

まとめ

新鮮味という面で少々物足りない感はあったものの、原作の良さを一切無くさずそれでいて改善や改良を怠らない、好感度の高いリメイクと言った感じです。

どうしても原作が良過ぎる作品のリメイクだと懐古主義な意見が出がちなのですが、これに関してはハードルの高さをものともせずしっかり作り上げた名作と言っていいでしょう。

 

PS5の安定供給が漸く叶ってる中、新規購入者にはお勧めの一作であり原作ファンも及第点以上に楽しめる、間違いなく今後のPS5定番タイトルとなるであろう作品の一つでした。