2022年 映画レビュー

※全て劇場鑑賞

01.スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム

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詳しくは言えませんが、とにかくスパイダーマンファンはこれを見ずしては死ねません。
スマブラSPのソラ参戦と同じものを感じました。不可能の可能を証明した製作スタッフに只々感謝。
アメコミファン必見の大傑作。是非ネタバレ厳禁で御鑑賞ください。

02.ボス・ベイビー ファミリー・ミッション

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成長して大人になり家庭を持ったティムと、同じく成長し大企業の社長になったボスベイビーの物語。
時が経ったからこそ得られた掛け替えの無いものと、いつの間にか無くしてしまった大切なものを同時に描いた良作。表現豊かな映像に引き込まれました。

03.鹿の王 ユナと約束の旅

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連れ去られたユナを探すヴァンと、流行り病と戦う医師ホッサルのロードムービー
元が大長編小説だからか、人物相関図や世界観に関しては原作未読で完全な把握は難しく思えました。
しかし「病は神の意思ではない」と言うホッサルの台詞は今だからこそ強く響きます。

04.グッバイ、ドン・グリーズ!

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田舎の仲良し三人組によるひと夏の大冒険。
去年のサイコトとはまたベクトルの違う、眩し過ぎる程の青春物語。今時こんなド直球なオチ持って来るのかって思ったのと同時に、ド直球で涙腺右ストレート喰らいました。
今をときめく主演声優陣達の熱演も必見。

05.劇場版DEEMO サクラノオト-あなたの奏でた音が、今も響く-

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良くも悪くも想像にお任せという感じだった原作のストーリーを、分かりやすく映画としてリメイク。幼アリスの声が可愛過ぎて何かに目覚めそうになる。
元が音ゲーなのでやはり音楽が抜群に素晴らしい。プレイしてて特に好きだった"Anima"が流れたのは滅茶苦茶興奮した。

06.ブルーサーマル

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大学の部活やサークルってあくまでも趣味のイメージが強かったので、真剣な大学部活動を題材にしてるのが新鮮でした。三角関係的な要素も良いスパイスだったと思います。
観終わった後に思わず空を見上げてしまう様な、空を飛びたくなる様な、とても爽やかな物語でした。

07.ザ・バットマン

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兎にも角にも終始暗い。3時間の映画鑑賞が、俺を夜行性動物に変えた。
ヒーローの活躍が決して良い結果を招くとは限らない、今までで最も現実的でシリアスなバットマンでした。
例え希望の光は薄くても、それでもゴッサムの為に戦い続ける男。THE BATMANの名に相応しい一作。

08.永遠の831

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配達員さんにはちゃんと接しようと思いました。あと、楽曲が作品の雰囲気にガッチリ嵌まってて抜群に良い。
後半は政治色が非常に強く、ちょっと自分には難しいと感じてしまいました…。かなり大人向けなストーリーですが、何度か見れば理解は深まると思います。

09.余命10年

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生きる事、生きている事の意味を深く考えさせられる作品。刻々と迫り来る茉莉の死に対し、悲しくても辛くても最後まで前に進み続けた和人の生き様を見る映画だと思いました。
切ない物語な筈なのに観終わった後の後味の悪い感じが不思議と全く無くて、和人を凄く応援したくなった。

10.アンビュランス

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"スピード"を思い出す映画でした。カーチェイスの緊張感と人命の危機が両立してる分、終始緊迫感が半端では無くて目が離せません。
そう言うキャラなんでしょうけど、ダニーの言動が言動なのでどうやってダニーが死ぬのかって部分ばかり気にしてしまった。

11.モービウス

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え、これで終わり?感はありましたが十分に面白い作品でした。ダークヒーローものの初心者にお勧め。スパイダーマンならぬバットマン(真の意味)なワイルドなアクションがカッコ良すぎる。
ヴィランがちょっと哀れでしたね…大いなる力に取り憑かれ翻弄された弱者の末路…。

12.ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

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麒麟やサソリ?などの魔法生物は相変わらず魅力的で、ニュートがサソリ軍団を御するシーンは必見。後半は息を呑む展開でした。
ただ、やっぱこれを見る上でハリポタシリーズの大ファンである事に越した事は無い気はしました。

13.ホリック xxxHOLiC

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服飾や装飾による妖しい雰囲気作りが凄い。
柴咲コウさんの存在感は抜群だし、吉岡里帆さんの演技は色んな意味でヤバ過ぎ。ラストの神木さんは奇跡の一枚ならぬ奇跡の1カットでファン必見だと思います。
展開は駆け足気味ですが、出演者のファンであれば見て損はないです。

14.ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス

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強大な力を持った"ヒーロー"は、自分の為にしか力を行使しなければ"モンスター"へと容易く変貌する。残酷なテーマを内包した作品です。
NWHに続いてマーベルファンに嬉しいサプライズ満載ですが、こっちは今後に期待と言った所。

15.バブル

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アクション映像は本当に素晴らしいです。劇場で観ると魅力10倍増し。
お話も切ない王道BmGで結構うるっと来ました。ウタが本当に可愛い。
豪華スタッフ陣に恥じない魅力的な作品なのは間違いありません。それだけに、もう少しだけこの世界の事を劇中で知りたかったです。

16.シン・ウルトラマン

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"シンゴジ"に続いて特撮人間讃歌。人の心を持った異星人のヒーローが人間を守る為に戦う、スーパーマンのようなヒーロー作品の原点を見た気がしました。
会話劇が多いのにテンポが良いのは流石は庵野さんだと思います。色んな怪獣が出て来て楽しかったです。

17.映画 五等分の花嫁

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それぞれの姉妹の掘り下げが凄く丁寧で、劇中の尺でしっかりと全員キャラが立ってました。主人公もハーレムながら好感を持てる青年で良かったです。
アニメ未視聴の原作派は勿論、キャラに対して最低限の知識さえあれば、初見の方でも十分楽しめる内容だと思いました。

18.流浪の月

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誘拐犯と被害女児の禁断の恋愛…現実にはそんな事有り得ないとは思いますが(創作に対して身も蓋もありませんが…)、こういう愛の形という感じで楽しめました。
序盤や中盤の生々しい濡れ場に、役者のプロ魂を感じました。横浜流星さんの病んでる感凄かったです。

19.犬王

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湯浅監督の作風全開な平安ロックンロール。
作中のほぼ半分近くがミュージカルでしたが、派手な演出ではなくキャラの動きで魅せてくれます。中盤から終盤までずっと引き込まれたまま楽しめました。
独特な世界観を表した作画も見所で、全編に渡って非常に独自性の高い作品だと思います。

20.トップガン マーヴェリック

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当たり前ですが前作“トップガン"を見てる事前提でした。めっちゃ面白かっただけにちゃんと前作見れば良かったと大後悔。
前作見てたら、多分泣きポイントって部分が多かった気がします。
ド迫力のドッグファイトをATMOS音響で体験出来たのはマジで最高でした。

21.機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

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CGで描かれたロボットバトルが大迫力で凄かったです。中盤でアムロ(inガンダム)が復活するのは、演出もあってめっちゃカッコ良かった。
昔のアニメならではな感じのカットも挿入されたりして、良い意味で時代を感じる作品でした。

22.ドラゴンボール超 スーパーヒーロー

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全編CGなのに違和感無い新世代DBでした。ピッコロをとにかく魅力的に描写することに全振りした映画と言っていいと思います。
この映画で期待してたものはお出しして頂けたんですが、ちょっと想像とは違ったかな(苦笑) あれはあれで嫌いではありませんでしたが。

23.アライブフーン

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コミュ障主人公の口数が少ないままに、ドリフトを通してどんどん漢の顔立ちになって行くのが滅茶苦茶カッコ良かったです。ゾーンに入った時にゲーム画面が現れる確定演出は燃えました。
CGゼロのモノホンのドリフトは劇場で観ないと本当に勿体無いと思います。

24.バズ・ライトイヤー

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おもちゃのバズの元ネタになったトイストの劇中劇を本当に丸ごとピクサーが映像化したって作品です。
トイスト本編ではパロディとして流されたあの演出は結構面白いネタとして昇華されてましたね。ネタ被ってるだけですが『インターステラー』味ありました。

25.ソー ラブ&サンダー

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終盤辺りのあるシーンが自分好みすぎてスタンディングオペレーションしそうでした。あと、ベイルの演技がもう流石過ぎる。
ギャグ満載&アクション満載で、ヒーロー映画の良い所をこれ一本に凝縮した最高の映画です。ファン補正抜いたらNWHより好きかもしれません。

26.神々の山嶺

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何故山に登るのか?そこに山があるから。
山に惚れ、山に焦がれ、山に取り憑かれ、山に全てを捧げた男の物語を追体験します。登山家ってやべぇ、色んな意味で人間じゃねぇと畏怖の念を抱きました。
あしたのジョーを思い出します。男だけにしか分からない世界を描いた良作でした。

27.ワンピース フィルムRED

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いい意味でワンピとは思えない、お洒落で心を揺さぶる映像演出の数々。Adoさんの力強い歌声による劇伴が驚くほどマッチしていました。
暴走し狂気へと裏返る善意、現実の配信者を風刺した様なウタの設定などメッセージ性やテーマ性も非常に強い極上の娯楽映画でした。

28.ソニック・ザ・ムービー ソニックVSナックルズ

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前作に続いて安定した面白さ。“アップタウン・ファンク"が流れるシーンに鳥肌が立ちました。ソニックはやっぱりこの三人組が鉄板です。
相変わらずジミーの演技とハマりっぷりが輝いてました。
そしてラストのポスクレ…!次回作も楽しみです!

29.DC がんばれ!スーパーペット

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ちょいちょいライバル会社のネタを入れてくるw
全員動物ではありますが、無難に良く出来たヒーローチーム映画です。個人的にはこのメンバーを実写系CGでも見てみたいと思った程。
炎と水のモルモットコンビが個人的に好きです。凶悪キャットも良いキャラしてた。

30.夏へのトンネル、さよならの出口

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この手の青春アニメ映画のお約束はほぼ全て網羅。
ですが、だからこそ感動しました。こういうのが好きでアニメ映画を観てるのだと思い出させてくれました。
夏休みに相応しい「すこしふしぎ」なラブストーリー。君の名は。が好きな人には特におすすめです。

31.雨を告げる漂流団地

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楽しい楽しい地獄の漂流サバイバル。明るげな雰囲気に反して、終始サバイバルの緊迫感が途切れないのが良かったです。ホラーっぽい演出も好き。
設定も素敵です。家を大事にしたいなと思いました。
最大の欠点はレイナのヒロイン力が高過ぎることです。

32.ブレット・トレイン

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何となくキル・ビル味がありました。
ヤクザ!カタナ!シンカンセン!いっそ清々しい程に「アメリカから見た日本」要素てんこ盛り。日本語の怪しいニホン人は最早御愛嬌。
大騒動にし過ぎな気がしますが、その辺は考えてはいけないと思います。

33.僕が愛したすべての君へ

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同じ題材を扱ってるからか、ドクストMoMを思い出してしまい…終盤辺りであれを思い出してちょっと泣いた。こういう作品でカップルの晩年まで描写するのは珍しい。
後やっぱり君僕前提な点が多々あるので、相互補完ってよりは実質二部作。君僕見るのがとても楽しみ。

34.君を愛したひとりの僕へ

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僕君とはテーマもキャラの人生も正反対だった。当然だけど。
久々にこういう「囚われ続ける男」の物語を見た気がするけど、やっぱり良い。こういう生き方も悪く無いって思う。
設定が複雑なので考察サイト見て理解を深めたい。老いることを肯定的に描いたのは好印象。

35.ぼくらのよあけ

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未来と宇宙のロマンを感じる映画だった。
親世代が出来なかったことを、子供世代が知らずの内に引き継いで達成するってシナリオも割と好き。その辺のご都合臭さを消してるのも良かったと思う。
今年の映画DEEMOもだったけど、悠木碧さんの声はやはり素晴らしい。

36.四畳半タイムマシンブルース

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滅茶苦茶面白い。怒涛の伏線回収にひたすら圧倒され快感を覚えるこの感じは『カメラを止めるな!』思い出した。
『すずめの戸締まり』の一般公開直前にこれが公開されたのは運命を感じますねぇ。
間違いなく今年の劇場アニメ映画の中でもトップクラスの完成度です。

37.線は、僕を描く

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何となくな気分で観に行ったけど、いやぁとても良い水墨画スポ根だった。主人公とヒロインの距離感が丁度良くて素晴らしい。
普段滅多に実写邦画とか観ないけどこれは大当たりでしたね。
あと中盤の西山さんカッコよ過ぎ!w 普段あんな飄々としてるのにギャップえぐいて!(笑)

38.ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバ

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テーマは喪失からの脱却かな。企画中にC・ボーズマン氏が亡くなるという緊急事態の中、その事実を受け止めた上で作品にも反映させたスタッフの真摯な姿勢に敬意を表したい。
MCUにしては人間同士の政治的なイザコザにフォーカスした異色作だった。

39.ブラックアダム

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バトルは大味なのに、魅せ方が上手で引き込まれた。『シャザム!』見てたらアダムの正体で上手くミスリードされたし、それが良質な人間ドラマに繋がってたのも良かったです。
ネタバレなので詳しくは言わないけど、停滞気味だったDCEUが本格的に再始動しそうで今後が楽しみ。

40.THE FIRST SLAM DUNK

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期待通りでは無いだろうと勝手に思ってたからいやぁ面食らった。公開前の懸念点はほぼ気にならないレベルで兎に角試合の迫力と臨場感があってドキドキしっ放し。
ドラマパートは『リアル』っぽくシリアスで、そこは好みが分かれるかも。けどファン超必見の傑作でした。

41.アバター ウェイ・オブ・ウォーター

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前作に続いて世界観は本当の本当に最高。金と時間掛けた分はある。見るなら劇場一択ですね。
ストーリーは未回収の伏線やモヤモヤ点多し。全体的には好きでしたが人を選びそうです。
もうちょっとこの魅力的な世界を最大限活かして欲しかったけど、続編作る気満々みたいなので今後に期待します!

42.すずめの戸締まり

目まぐるしく動くカメラワークと、常に最高のタイミングで流れるベストな音楽。MV風劇伴や心象独白といった新海作品従来の要素は無くとも、演出が優れており最後まで飽きさせません。
ただ、キャラは一部掘り下げ不足な気がしたし、物語はもう少し切り詰められたんじゃないかとは思います。

43.かがみの孤城

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めちゃくちゃ丁寧でめちゃくちゃ親切で、めちゃくちゃ面白い。丁寧過ぎるが故に伏線が少し分かり易過ぎる気がしたけど、それでも必見レベルの感動ストーリーに変わりは無いです。
少年少女達の美しい友情の終わりと始まりを描いた、思い出に残る一作でした。

「真実はいつも一つ!」